米海軍ヘリ 壱岐空港に緊急着陸 一時封鎖も発着便に影響なし

壱岐空港に緊急着陸した米海軍ヘリ=壱岐市石田町

 22日午前10時ごろ、韓国から長崎県の佐世保方面に向かっていた米海軍のヘリコプター1機が機体トラブルの疑いで壱岐市石田町の壱岐空港に緊急着陸した。空港は約2時間半封鎖されたが、発着便に影響はなかった。
 壱岐空港に米軍機が緊急着陸するのは初めて。九州防衛局と米海軍佐世保基地によると、ヘリは在韓米海軍所属の米軍機MH-53E。
 午前9時40分ごろ、ヘリから国土交通省福岡空港事務所を通じ「ギアに不具合があるので着陸したい」と県壱岐空港管理事務所に連絡が入った。ヘリには8人が搭乗。同空港で整備点検し、安全が確認できたため午後0時半ごろに離陸。韓国に引き返した。
 米海軍佐世保基地は長崎新聞の取材に「通常飛行中に壱岐空港に(機体の安全を確認するため)予防着陸した」と回答。米軍の動向を追うリムピース佐世保編集委員の篠崎正人氏によると同ヘリは掃海ヘリで「機雷掃海訓練に向かう途中だったと想定できる」としている。

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