MotoGP日本GP、新型コロナの影響により2年連続で開催中止が決定

 6月23日、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)、IRTA(国際ロードレーシングチーム連盟)、MotoGPを統括するドルナスポーツは、2021年のロードレース世界選手権MotoGP第15戦日本GPの開催を中止することを発表した。

 10月1~3日に栃木県のツインリンクもてぎで第15戦として行われる予定だった2021年のMotoGP日本GP。国内外における新型コロナウイルスの感染拡大の影響などを踏まえ開催の中止が決定した。

 1999年からツインリンクもてぎで開催されてきた日本GP(2000~2003年はパシフィックGP)は2019年まで連続で開催。2020年も中止となったことから2連続キャンセルとなったが、2022年の開催を目指すという。

 また、今年のF1日本GP、そして鈴鹿8時間耐久ロードレースについてはMotoGP中止とは別で、引き続き今シーズンの開催を検討しているようだ。

■ドルナスポーツ最高経営責任者:カルメロ・エスペレータ氏
「MotoGPのイベントを実行するための運営及びロジスティック上の要求は、6月中に2021年シーズンの後半戦を定義する期限であり、モビリティランドは、日本グランプリの実行可能性を確認する必要があったが、現時点で開催を確認することができなかったことから、残念なことに、2022年にもてぎに戻るという決断を下さなければいけなかった」

「日本はロードレース世界選手権にとって非常に重要な国であり、最高峰クラスに参戦する日本の3メーカーが、このスポーツの正真正銘の礎石となっている。1992年の最初のイベント以来、日本グランプリを素晴らしいイベントにしてくてたモビリティランドに感謝する」

■モビリティランド株式会社代表取締役社長:田中薫氏
「今年の日本グランプリは、この秋に日本に戻って来ることを期待して準備を進めてきました。シーズン後半の計画に向けて、このタイミングで確実にイベントを開催するかを決める必要がありました」

「現状の旅行事情や国内外での滞在制限を考慮すると、グランプリをキャンセルさぜるを得ないという結論に至りました。大変残念な結果です。ファンの皆様、関係者の皆様には心から感謝申し上げます」

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