【天龍プロジェクト】天龍が全日本26日の3冠ヘビー級王座決定巴戦に期待大「歴史が変わる」

大会の最後をあいさつで締めくくった天龍(中)

ミスタープロレスこと天龍源一郎(71)が、全日本プロレス史上初となる3冠ヘビー王座決定巴戦(日、大田区総合体育館)へ熱い期待を寄せた。

天龍は23日の天龍プロジェクト新木場大会に来場。全5試合の大会解説を務めた。大田区決戦でもメインとセミでゲスト解説が決まっている。

同大会は諏訪魔(44)が新型コロナウイルス感染により王座を返上したためメインでジェイク・リー(32)、宮原健斗(32)、青柳優馬(25)が王座決定巴戦を行う。王道マット史上初の戦いとあって、天龍も興奮を隠せない。

「誰も全日本が巴戦をやるなんて考えてなかっただろ? 粋なことをするねえ。若い3人の巴戦なんて誰も想像つかないだろうし、俺自身、刺激が与えられる。時代が求めたマッチメーク。時代が大きく変革する時、おのずとそういう機会は訪れるもんなんだ」と、天龍は1987年に長州力らジャパンプロレスが大量離脱した後、阿修羅・原との天龍同盟で全日マットに一大革命を起こした経験を挙げつつ語った。

同世代の3人の争いについては「勢いではジェイク。3冠という場数では宮原。でも巴戦は次の試合のことも考えなければならないから、いつもの戦い方は通じないワクワクするね」と占った。

さらには王座を返上した諏訪魔についても「無念だろうけど、完治してから若い世代と戦う状況もできた。(新日本プロレスの)闘魂3銃士が出てきた時も、こういうムードだった。決定戦が終わった後、全日本の景色は大きく変わるだろうし、新たな時代が始まると思う。大熱戦になるよ」と断言。かつての3冠を争って名勝負を展開した永遠のライバル、故ジャンボ鶴田が3冠を統一した会場(89年4月14日)での名勝負を確信していた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社