新日本プロレス23日の後楽園ホール大会で行われたIWGPジュニアタッグ選手権は、挑戦者の石森太二(38)、エル・ファンタズモ(34)組がYOH(32)、SHO(31)組を破り第66代王者に輝いた。
互いに手の内を知り尽くした両チームの王座戦は、一進一退の攻防が続いた。試合が動いたのは25分過ぎだ。石森が王者組の合体技3Kを浴びてしまいファンタズモが孤立。合体トラースキック、ストロングX(ショックアローとフットスタンプの合体技)の猛攻にさらされる。
だがYOHが必殺のDIRECT DRIVE(旋回式ダブルアームDDT)を狙ったところで、ファンタズモが〝奥の手〟を解禁する。右足でYOHの足を踏みつけて窮地を脱すると、そのままサドンデス(スーパーキック)をさく裂させ逆転の3カウントを奪取。その不自然なまでの威力から疑惑のまなざしを向けられていたファンタズモの右足だが…かれこれ半年以上も放置されているのだからもはや疑惑もへったくれもない。
王座返り咲きを果たした石森は、7月10日札幌大会でIWGPジュニアヘビー級王者エル・デスペラードへの挑戦を控えており「ジュニア2冠」に王手。「このベルトは俺とファンタズモ、最強の証しだ。次は札幌だな。デスぺ、チャンピオンさま。俺はお前のベルトもいだだくぜ。覚悟しとけ!」と宣戦布告した。
一方で敗れたロッポンギ3Kは、YOHがノーコメントで会場をあとに。SHOは「決められなかった俺たちがまだまだ。だからと言って、俺たちは俺たちの戦い方を変えるつもりはない。俺たちは俺たちの戦い方で必ずベルトを取り戻してやる」と再起を誓っていた。