巨人・原監督が山口に推した“ぶっつけ”先発「いきなり一軍でいこうじゃないか」

巨人・原監督

巨人・山口俊投手(33)が23日のDeNA戦(富山)で移籍後初登板初先発し、6回途中1失点で白星スタートを切った。

原辰徳監督(62)は試合後に「ボールの走りも良かったし、立ち上がりこそ少々硬くなったところはあるでしょうけれども、ナイスピッチングですね」と〝どすこい右腕〟の力投をたたえた。それにしても、山口は今月5日に帰国し、19日までは自主隔離などの期間。そして20日の二軍練習でシート打撃に登板し、ファームの試合で投げることなく一軍で即先発するに至った。

その舞台裏について指揮官は初めて口を開き、そもそも山口の状態を「体も非常にシェイプして、年齢は(ベテランの域に)達しているとはいえ、コンディションは非常にいい」と見ていたという。そして、2人でその後の方針を話し合い「(まずは)ファームで投げる、投げないという話になった時に『いきなり一軍でいこうじゃないか』と(伝えた)」そうだ。

山口自身もこの日の試合後に「この時期にチームに加入できたということは必要とされていると思いましたし『モタモタしている時間もない』というのは僕自身あったので。できるだけ早く一軍のマウンドで結果として示したかった」と明かした。

最終的に双方の思惑が一致して実現した今回のぶっつけ登板。原監督も「やっぱり自信というのはあったのかな。いいコンディションで帰ってきてくれたなと思います」と安堵の表情だった。

© 株式会社東京スポーツ新聞社