25年ぶりの優勝へ快進撃! オリックス関係者が団結する「オーナーのために」

オリックスの宮内義彦オーナー

オリックスがまた歴史を塗り替えた。23日の日本ハム戦(京セラドーム)は紅林、吉田正、杉本の一発攻勢で3―1と快勝。阪急時代の1984年以来となる37年ぶりの11連勝をマーク。中嶋監督は「連勝のことは考えてない。一つひとつ目の前の試合、相手投手から点を取る、勝ち抜くことしか考えてない」と話した。

25年ぶりの優勝に向けて快進撃を続けるなか、球団内には「オーナーのために」との思いが根強くあるという。御年85歳の宮内義彦オーナーは1988年に阪急球団を買収し「オリックス・ブレーブス」を誕生させた。91年にブルーウェーブとなって95年~96年に連覇を達成したが、以降は24年間も優勝から遠ざかることに…。12球団最年長オーナーとなっても野球への情熱は衰えず、今も歓喜の再現を祈り続けている。

球団にはオリックスがスタートした数年間の時期に入社、アルバイト、入団した選手が職員として今も古株で残っており、宮内オーナーへの感謝の思いを忘れていない。球団関係者は「上司の悪口を言うことはあってもオーナーの悪口は聞いたことがない。東京在住なので普段は接点はないけど、カリスマ性があり、何より球団を作った人、という思いがある。古株の人たちにすれば〝お元気なうちにいい報告を〟という気持ちは強いですよ」としている。

近年は6年連続Bクラスで2年連続の最下位に沈み、監督の途中交代など〝黒歴史〟を繰り返してきた。フロント陣も毎年のオーナー報告で頭を下げ続けてきただけに「今年こそオーナーを喜ばせたい」。朗報を届けることができるか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社