エンゼルス総力戦の末に敗れる 大谷は6回1失点の好投

【ジャイアンツ9-3エンゼルス】(延長13回タイブレーク)@エンゼル・スタジアム

エンゼルスは先発の大谷翔平が6回105球を投げて被安打6、奪三振9、与四球2、失点1の好投を見せたものの、ジャイアンツ先発のケビン・ゴーズマンを打ち崩すことができず、試合は1対1の同点のまま延長タイブレークに突入。1点を勝ち越された直後の12回裏に同点に追いつく粘りを見せたが、13回表に大量7点を奪われ、万事休すとなった。ジャイアンツはエンゼルス2連戦をスイープして3連勝。エンゼルスは3連敗で借金2となった。

「2番・投手」でスタメン出場した大谷は防御率1点台のゴーズマンに勝るとも劣らない好投を見せ、6回1失点。5回表にマイク・ヤストレムスキーに10号先制ソロを被弾したが、失点はこの1点だけだった。打撃面では前日に続いてジャイアンツの名捕手バスター・ポージーの好リードに翻弄され、ファーストゴロ、空振り三振、空振り三振で3打数ノーヒット。7回表の投手交代に伴い、外野の守備に就くことなくベンチへ退いた(打率.265、OPS.984、防御率2.58)。

エンゼルスはDH制を使用しなかったため、大谷降板後は投手の打順に代打を使わなければならず、野手が不足する事態に。12回表にはカート・スズキが負傷するアクシデントも発生し、すでにマックス・スタッシを代打で起用してしまっていたため、元捕手のテイラー・ウォードが緊急で捕手を務め、投手のグリフィン・キャニングがレフトの守備に就いた。また、12回裏二死2塁の場面ではディラン・バンディを代打で起用したが、空振り三振に終わった。

ア・リーグのチームがDHを使わず、ナ・リーグのチームがDHを使ったのは史上初だったが、延長13回までもつれる総力戦となり、DH制を使用したジャイアンツと使用しなかったエンゼルスの明暗がハッキリと分かれる結果となった。

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