MLB粘着物質チェック厳格化で怒りの抗議続々 ズボン下ろしアピールも!

ぶぜんとするシャーザー(ロイター=USA TODAY Sports)

米大リーグ機構(MLB)が21日(日本時間22日)から徹底している粘着物質チェックが早くも波紋を巻き起こしている。投手はイニング終了後に1回以上、審判員からチェックを受けるのだが、シーズン途中の厳格化に不満は相当なものだ。

22日(23日)のフィリーズ―ナショナルズ戦ではナショナルズのシャーザー投手は初回と3回終了時にチェックを受け、問題はなかったのだが、フィリーズ・ジラルディ監督が4回一死一塁に3度目の検査を要求。シャーザーは帽子とグラブをグラウンドに置いて激高した。

その後、5回を投げ終えたところでシャーザーは、相手ベンチをにらみつけながら自軍ベンチに下がり、今度は“自分でチェックしてみろよ”とばかりにグラブと帽子を両手で掲げて挑発。激怒してベンチを出たジラルディ監督は退場処分を科された。ナショナルズが3―2で制し、シャーザーは6勝目(4敗)を挙げた。

また、レンジャーズ―アスレチックス戦では7回に3番手で登板したアスレチックスのロモ投手は、この回を投げ終えると、寄ってきた審判員にグラブと帽子、さらにスルッと外したベルトをグラウンドに投げ捨てるとズボンを腰の下までおろし、何もしていないとアピールした。

審判員はMLBの方針に従っているに過ぎないが、検査される投手のストレスは決して小さくはないだろう。今後、審判員と投手陣がギクシャクしてトラブルに発展する可能性もある。早急な対策が必要だ。

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