新潟県内で研修医を対象にした新たなカリキュラムの創設が相次いで発表される

写真はイメージです

イノベーター育成臨床研修コース、ハーバード大学のMPH(公衆衛生学修士)などが取得でる海外留学ーー。24日、新潟県内で研修医を対象にした新たな研修制度の創設が相次いで発表された。

新潟県は、経営や医療イノベーション等を志向する医師・医学生が増加していることから、研修医の2年間で自己研鑽によりイノベーション・経営スキルなどを身につける県独自の研修コース「イノベーター育成臨床研修コース」を創設する。臨床能力を養いつつ、MBA(経営学修士)、MPH(公衆衛生学修士)、イノベーション、起業に共通する必須能力であるマネジメント・変革力を座学+実践を通して身につける2年間のプログラムで、マネジメントスキル、経営戦略、チームビルディング、ロジカルシンキング、リーダーシップなどを習得できる。

対象者は、新潟県内で研修を行う令和4年採用の臨床研修医で、新潟県内の15臨床研修病院で休日や時間外に自己研鑽として実施する。募集人員は37名程度。このコースにより全国から医療を変革する若い人材を集めたいという。

一方、柏崎市と柏崎総合医療センターが連携し、研修医をしながらオンラインを中心とした海外留学を支援する制度を創設する。同センターの令和4年採用の臨床研修医が対象で、臨床研修中にハーバード大学のMPH(公衆衛生学修士)などが取得できるオンラインを基本とした海外留学を支援する。支援限度額は研修資金2年で1,000万円プラス旅費となっており、人数は1名の予定。

新潟県内の医師不足解消の一助となるか?

© にいがた経済新聞