久保建英「東京五輪出場は吉か凶か」スペイン紙がマイナス要因を指摘

久保建英

スペイン1部レアル・マドリードの東京五輪代表MF久保建英(20)が、五輪に出場する〝代償〟を現地メディアが指摘した。

久保は東京五輪代表メンバー18人に選出されたが、スペイン紙「デスマルケ」は大会に出場するマイナス要因について分析。「久保はRマドリードで予想外の問題を引き起こす。カルロ・アンチェロッティ監督はプレシーズンでチームの形づくりを始めていくが、久保は東京五輪の日本代表を主導していくことになる。これはRマドリードのプレシーズンと完全に重なる」とその問題点を報じた。

久保は来季もレンタル移籍による武者修行が濃厚だが、プレシーズンでの合宿や強化試合は保有元のRマドリードでアピールする貴重な機会の場となる。しかも今夏はアンチェロッティ新監督が就任したばかりとあって、本来ならば新たな体制で少しでもアピールしたいところだった。

しかし東京五輪に参加することで、開幕前のクラブでの活動にほとんど参加できなくなる。五輪が貴重な舞台である一方で、Rマドリードでの将来を見据える観点からはマイナスの影響が懸念されるのだ。

もちろんこうした事態は想定したうえでの東京五輪への出場となるが、世界屈指の名門でのサバイバルはシ烈を極めるだけに他のクラブでは測れない難しさもある。久保の東京五輪参戦は今後、吉と出るか凶と出るか。

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