「世界に平和を」祈り込め 長崎市内の小中学生がキャンドル作り

完成したキャンドルを見比べる児童たち=長崎市立小榊小

 長崎市松山町の平和公園で8月8日に開かれるイベント「平和の灯」に向け、市内の小中学生らが、平和への祈りを込めたキャンドル作りに取り組んでいる。「みんな仲良し」「世界に平和を」-。さまざまな願いや絵を描いたキャンドルは5千個ほど出来上がる予定で、「長崎原爆の日」前夜を柔らかく照らす。
 イベントは25年以上前から毎年開催。キャンドルを並べた会場で合唱などが披露される。今年は50前後の小中学校や学童クラブがキャンドル制作に協力する。
 同市みなと坂1丁目の市立小榊小(松本直道校長、664人)では22日、5年生約100人が保護者と取り組んだ。空の牛乳パックに溶かしたろうを流し込み、転がしながら冷ますと、中が空洞になった直方体のキャンドルが完成。クレヨンや油性ペンで平和を願うイラストなどを描いた。
 地球の上で手をつなぐ人たちを描いた小串萌乃さん(10)は「差別がなく平和な世界になってほしい」、武器の絵に×印を重ねた中野慶士朗君(11)は「銃やミサイル、戦争やけんかがない世界になれば」と願っていた。

平和を願うメッセージや絵でキャンドルを飾り付ける児童=長崎市立小榊小

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