平和願い「キッズゲルニカ」制作 佐世保・九文小中校

九州文化学園小中学校の児童生徒が描いた「キッズゲルニカ」=佐世保市花園町

 長崎県佐世保市の九州文化学園小中学校(百津眞人校長)は5日、同校体育館で、平和への願いを込めた大型絵画「キッズゲルニカ」の制作に取り組んだ。自然豊かな佐世保の風景などを表現して平和の大切さを訴える作品で、同校近くにある中央公園で進むリニューアル工事の現場に飾る。
 子どもの支援活動をする奉仕団体「長崎キワニスクラブ」が企画。同校の児童生徒約80人が参加した。
 作品は、パブロ・ピカソの反戦壁画「ゲルニカ」と同じサイズの縦約3.5メートル、横約7.8メートル。児童生徒はアクリル絵の具を使い、佐世保を代表する観光地の九十九島や伝統の佐世保独楽(こま)などを描き、色鮮やかな色を付けた。環境問題にも目を向けてもらおうとプラスチックごみを食べて苦しむウミガメもデザインした。
 同小3年生のハーレル・アライザ・桃子さん(8)は「平和を願いながら描いた。みんなが優しい気持ちになればうれしい」と笑顔。奉仕団体事業委員会の田雑孝史委員長は「子どもたちの感性で佐世保らしい作品になった。多くの人に見てもらいたい」と話した。

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