中日零封負けで26日にも自力V消滅 与田監督は大不振のビシエド気遣う「難しく考えないようにしないと」

選手交代を告げる与田監督

中日は24日の阪神戦(バンテリン)で投打ともに振るわず0―6と今季5度目の零封負け。3年目の与田政権下では2度目のワーストタイとなる5カード連続負け越しを喫した。

先発の岡野が5回途中で6安打4失点KOされれば、打線も8安打を放ちながら、またしても〝あと一本〟が出なかった。

貧打が深刻な中でさらに大問題なのが不動の4番・ビシエドのスランプだ。交流戦では打率4割9厘と打ちまくり首位打者に輝きながら、この日も4打数無安打で今カードは1安打も打てず、これで15打席連続無安打と全く快音が響かない状態が続いている。

突然、打撃不振に陥った主砲は「もちろん、打ちたい気持ちはあるが、見ての通り結果が出ていないだけです。シーズンは長いので、良いときもあれば、悪いときもある」と前向きに話せば、パウエル打撃コーチも「ここ数日、打てていないのは確かだが、シーズン中は波があるので、ビシエドの状態がどうのというより、みんなでチーム状態を上げていくべきだ」と前向きに語った。

与田監督は「交流戦後、波の激しさがある。今はタイミングが取れていない感じがする」と指摘。その上でタイミングがズレてしまっている理由について指揮官は「それはいろんなものがある。今、説明しても分かんないと思う。一言ではなかなか難しいので。でも、好調なときもあったので、今打てないからと言ってあまり難しく考えないようにしないといけない」とポジティブに話した。

とはいえ、首位阪神とは再び13ゲーム差まで拡大した中日。最短で26日にも自力V消滅の危機に陥っており、悠長なことは言ってられない状況だ。

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