東京都議会議員選挙が6月25日に告示され、7月4日に投開票日を迎えます。
この記事では、今日この記事を読み終えた瞬間から始められるネット選挙について解説します。
【Twitter】国内利用者も多く、情報発信には欠かせない
Twitterの国内月間アクティブアカウント数は4500万(2018年10月時点)です。
2020年の調査によると、国会議員の男性76.5%、女性94.1%がTwitterを利用していました。
Twitterでは、日本語なら140文字までの短い文章・画像1~4枚・2分20秒までの動画等が投稿できます。
最多フォロワーを獲得している国会議員は自民党・河野太郎氏で、フォロワー数は232.5万人(2021年6月15日時点)でした。
どれか1つ始めるならTwitter
ネット選挙を始めるにあたり、SNSを1つ始めるのであれば、ユーザー層が幅広く簡単に情報発信ができるTwitterをおすすめします。
Twitterでの炎上を心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、Twitterは近年荒らしやスパムツイートといった不適切な発言を繰り返すユーザーに対して規制を強める等の対策を行っており、懸念要素は少なくなってきました。
今日から始める!Twitter
- 候補者としてのアカウントを作成
- 自己紹介文やアイコン等の初期設定をする
- 仲間や気になるアカウントをフォローしてみる
- まずは一言つぶやいてみる
など
【関連】政治家のSNS利用は2017年→2020年でどう変化した?&Twitter利用が盛んなのは…… 国会議員SNSメディア利用度調査 その2(中村よしみ)
【参考】【2021年5月更新】主要ソーシャルメディアのユーザー数まとめ
【Facebookページ】ブログの代替としても使える比較的クローズドなツール
Facebook全体の国内月間アクティブアカウント数は2600万人(2019年7月時点)です。
2020年の調査によると、国会議員の男性70.9%、女性86.3%がFacebookページを利用していました。
Facebookの機能のひとつとして作成できるのが「Facebookページ」です。
Twitterと違ってFacebookページの投稿には文字数制限がないので、ブログの代替ツールとしてFacebookページを使っている方もいます。
40代~50代に強いのはFacebook
Facebookはユーザーの年齢層が比較的高く、40代~50代へのアプローチに強い傾向があります。また、自分のページを「いいね」した人が主な読者になるので、自分のファンに伝えたいことを伝えられるところが特徴的です。
今日から始める!Facebookページ
- Facebookにログインし、政治家としてのFacebookページを作成する
- ページ名やアイコン等の初期設定をする
- Facebookの友達に「いいね」をリクエストする
など
【関連】政治家のSNS利用は2017年→2020年でどう変化した?&Twitter利用が盛んなのは…… 国会議員SNSメディア利用度調査 その2(中村よしみ)
【参考】【2021年5月更新】主要ソーシャルメディアのユーザー数まとめ
【Instagram】人柄を見せるのに最適。若年層には最強!?
Instagramの国内月間アクティブアカウント数は3300万人(2019年6月時点)となっています。
2020年の調査によると、国会議員の男性44.2%、女性56.9%がInstagramを利用していました。
Instagramは、画像や動画の投稿以外にも、24時間で消えてしまう特徴を持つ「ストーリー」、ライブ配信「Instagram Live」等の様々な方法で情報発信をすることができます。
10代~20代に強いのはInstagram
Instagramは、若い年齢層のユーザーが比較的多いので、10代~20代へのアプローチに強い傾向があります。そのため、TwitterやFacebookではアプローチしづらいユーザー層にアプローチできるという魅力があります。
一方で高い年齢層のユーザーにアプローチしづらい弱点もあります。他のSNSをメインに、InstagramをサブSNSとして使うのがおすすめかもしれません。
今日から始める!Instagram
- 政治家としてのアカウントを作成する(Facebookのアカウントを持っていると簡単!)
- 自己紹介文やアイコン等の初期設定をする
- 仲間や気になるアカウントをフォローする
- まずは1回投稿してみる
など
【関連】政治家のSNS利用は2017年→2020年でどう変化した?&Twitter利用が盛んなのは…… 国会議員SNSメディア利用度調査 その2(中村よしみ)
【参考】【2021年6月版】人気ソーシャルメディアのユーザー数まとめ
【YouTube】手間はかかるが「生」の声が伝わる
YouTubeの国内月間アクティブアカウント数は6500万人(2020年12月時点)となっています。
2020年の調査によると、国会議員の男性74.3%、女性75.5%がYouTubeを利用していました。
YouTubeでは、新型コロナウイルスで従来のような政治活動や選挙運動ができない中、「動画」というコンテンツを使って視聴者に生の声や想いを伝えられることです。
一方で、動画のクオリティを担保するには手間や資金が必要となってくる場合があります。
ポイント使いもできるYouTube
定期的なチャンネル更新が難しい場合は、YouTubeをポイント使いしてみてはいかがでしょうか。
- 第一声
- 重点政策
- 最後のお願い
等のみをYouTubeで配信し、動画を公式Webサイトに埋め込んだり、その一部をTwitterにも投稿したりといった使い方も可能です。
今日から始める!YouTube
- YouTubeでの情報発信に利用する
- Googleアカウントを作成または用意する
- 自分のYouTubeチャンネルを開設してみる
- どのようにYouTubeを活用するか計画を立てる
など
【関連】政治家のSNS利用は2017年→2020年でどう変化した?&Twitter利用が盛んなのは…… 国会議員SNSメディア利用度調査 その2(中村よしみ)
【参考】2021年6月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ
【ブログ】自分のファンに自分の声を伝えられる
自分の公式Webサイトやブログサービス等を使って自由に文章や画像の投稿が可能です(※ブログサービスによって可能なことは異なります)。
更新通知をTwitterやFacebookページ等のSNSで行うと、さらに多くの人が見てくれるでしょう。
今日から始める!自分のブログ
- 自分の公式Webサイトにブログ機能がある場合は更新する
- 更新したら既に利用しているSNSでお知らせをしてみる
など
まとめ:まずは自分に合うものから!ネット選挙を始めよう
ネット選挙の始め方と各SNS等の特徴についてまとめました。
一気に複数の方法でネット選挙を始めるのは難しくても、自分に合ったものから始めてみてはいかがでしょうか。
政治家のネット発信の需要は日々高まっています。そしてこれから、政治家にとってネット選挙は欠かせない政治活動や選挙運動の手段のひとつになっていきます。
ぜひ、今日からネット選挙にチャレンジしてみてください。
(執筆協力:ゆゆ)