“アングラの女王”李麗仙さん死去 元夫・唐十郎氏の「状況劇場」で活躍

亡くなった李麗仙さん

個性際立つ演技で“アングラの女王”と呼ばれた名女優の李麗仙(本名・李初子)さんが22日に肺炎のため、都内の病院で亡くなっていたことがわかった。79歳だった。

李さんは東京生まれの在日韓国人3世(1975年に日本国籍を取得)。舞台芸術学院在学中に、演出家の唐十郎氏(81)と知り合い、同氏の設立した状況劇場に参加。紅テントの中、星山初子の名で看板女優として活躍し、日本の演劇界をリードした。その後、唐氏と結婚。息子は俳優の大鶴義丹(53)で、1988年に離婚した。

2018年に脳梗塞で倒れ、リハビリを続けていた。映画では「女囚さそり けもの部屋」(1973年)、テレビドラマでは長渕剛主演の「親子ジグザク」(1987年、TBS系)、武田鉄矢でおなじみ「3年B組金八先生」(1995年、同局)などに出演し、鮮烈な印象を残した。

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