不要になった子ども服 難民の子どもたちへ 名立中がプロジェクト参加 ジーユー上越店が出張授業

 名立区の名立中(網谷清志校長、生徒57人)は本年度、不要になった子ども服を集めて難民の子どもたちに届ける「届けよう、服のチカラ」プロジェクトに参加する。23日、プロジェクトを推進するジーユー上越店(上越市下源入)の関係者が来校し、プロジェクトについて説明する出張授業を行った。

 同プロジェクトは、ユニクロとジーユーが国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や企業と連携して取り組む事業で、呼び掛けに応じた学校が、児童生徒の主導で着なくなった子ども服を回収し、難民に届ける。本年度は全国で628校が参加を予定している。

 同校の参加は今回が初めて。総合学習の一環としての扱いで、活動を通じて環境やSDGsについて学ぶことを目的としている。

 同日はジーユー上越店の坐間啓介店長(23)と服部亜依良さん(20)が来校。生産者、消費者それぞれが持つ責任や、世界の難民の現状、プロジェクトの具体的な進め方などについて説明した。

講師を務めたジーユー上越店の服部さん(左)と坐間さん。使わなくなった服を捨てるのではなく、他の場所で役立てることの重要性を呼び掛けた

 服部さんは「世界に約7950万人の難民がいる。約半分は18歳未満の子ども。難民の子どもたちに服のチカラを届けたい」と生徒たちに呼び掛けた。

 市川舞咲さん(3年)は「使わない服があったら、届けたい。家を探してみる」と話していた。

 同校では秋までに服を回収し、国内の倉庫へと送る。その後、分別が行われ、本年度はウガンダ、チャド、マラウィ、シリアの4国に届けられる予定となっている。

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