俳優・池田純矢 演劇は「この時代にも必要な心の栄養となるエンタメ」と意気込む

池田純矢(右)と新子景視

俳優・池田純矢(28)とイリュージョニストの新子景視(34)が25日、大阪市内で舞台「―4D―imetor」の取材会を開いた。

同作は量子力学をテーマに繰り広げられる謎解きミステリーで、4次元世界と超能力を〝イリュージョンマジック〟でみせる体験型エンターテインメント。超能力研究所所長役の池田と、記憶を失ったナゾの少女・ノアを演じる元乃木坂46の生駒里奈によるW主演作だ。

コロナの影響で昨年5月の上演が中止になっていたが、改めて上演が決定。池田は「今、この時代にこそ、この作品が必要と思い、改めて延期公演とさせてもらった。エンタメ業界も厳しいなかではあるが、心の栄養になるような作品を目指したい」と意気込んだ。

コロナ禍において、エンタメ業界は長く規制が続いている。一方で、東京五輪は開催に向けラストスパートに入った。

池田は演劇業界に身を置く者として「演劇業界だけが苦しいわけではないということは重々、承知している。未曽有の国難の中で、いろんな事がマイナス方向に行っているのは仕方ないことなのかもしれないし、演劇だけを補償してくれとも思っていない。五輪をやるのが正しいのか間違っているのかもわからない。人が生きている限り、幸も不幸もある」と持論を述べた。

その上で、「演劇に何ができるのかを考えると、(演劇の)1~2時間が楽しかった。ただ、それだけでいい。今、この時代にも必要な心の栄養となるエンターテインメントの一つとして、演劇があるべきやと思っています」と語った。

東京公演は8月5~15日(紀伊國屋ホール)、大阪公演は同28~29日(COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール)に行われる。

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