岩井俊二、初となる美術ミステリー『零の晩夏』を発表。PVも公開!

株式会社文藝春秋は、6月25日(金)に、映画監督・脚本家・作家などとして活躍する岩井俊二初となる美術ミステリー小説『零(ぜろ)の晩夏』を発売する。これにあわせ、『零の晩夏』の第1章「絵」から第7章「ナユタ」までを、同日6月25日(金)より順次、文藝春秋のウェブサイト「本の話」で公開する。また、岩井のYouTubeチャンネル「岩井俊二映画祭チャンネル」では、作品PVを公開。もともと、本作は、写実画家・三重野慶の作品に触発されて執筆を開始。『零の晩夏』のカバー装画だけでなく、写真と見紛うほどの三重野の作品の一部をPVで見ることができる。

「Love Letter」「リリ・シュシュのすべて」など数々の名作で、映画監督・脚本家として日本映画界に多くの金字塔を打ち立ててきた岩井俊二。近年でも「リップヴァンウィンクルの花嫁」や「ラストレター」など映画化された作品の多くが、小説として執筆されてきた。本作は美術雑誌編集部員の女性が、モデルとして描かれた人が死を遂げる謎の絵師〈ナユタ〉を巡る物語で、岩井にとっては、はじめての美術ミステリーとなる。

著者・岩井俊二コメント

時に絵は一瞬で見る者を魅了する。何かが心に刻まれる。言葉にするのは難しい。あの感覚を小説で表現できないだろうか? そんな無謀な発想からこの物語を書き始めた。浮かび上がってきたのは、自分でも意外なほどねじくれた業の深い物語だった。

岩井俊二最新小説『零の晩夏』(文藝春秋)

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