【東京五輪】バブル専門家がウガンダ選手団陽性に「これは縦割りの問題」「どこに行っても問題はない」

成田空港の到着ロビー

バブル方式の運営に詳しい大阪市立大学医学研究科の城戸康年准教授が25日、毎日放送「よんチャンTV」に出演。ウガンダ代表選手団で新型コロナウイルス感染者が出たことに見解を示した。

ウガンダ選手団は19日に成田空港に到着したが、空港検疫で50代男性1人が陽性判定。男性は宿泊療養施設で療養し、男性を除く選手団は合宿先の大阪府泉佐野市に移動した。23日に選手団からさらに1人の感染が確認された。泉佐野保健所は到着した選手団全員と、同行した市職員ら計8人を濃厚接触者と認定している。

城戸氏は「検疫の時出たらどうするんだというのを当然決めておくべきだったのに、それを決めていなかった。これはしっかり対策しないといけない」と指摘し、現状については「バブルがほころびかけてるというところ。まだ中に収まってるからいいと思うんですが、これが市中につながるというのが最も恐れるところ」と分析した。

共演者から「検疫で陽性が出ても、他の人はホストタウンに送るのはリスク高いのでは?」との声が出たが、城戸氏は「バブルのやり方として、どこに行っても問題はない」とぴしゃり。

続けて「これは縦割りの問題。検疫は国の問題で、一歩外に出てしまったら本来住所のある保健所の問題になるが、外国人は住所がないので空白の期間ができる。当然、本来組織委員会が地域の保健所の役割を果たすシステムを導入するべき。そうしておけば、その人たちが全国どこに散らばってもそれをフォローすればいいだけ。バブルの中で移動するだけなので。要は誰がフォローするかという問題だと思う」と言及した。

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