ドヴィツィオーゾ、アプリリアRS-GPでミサノを走行。3度目のテストは2022年に向けて実施

 6月23~24日の2日間、アンドレア・ドヴィツィオーゾはサンマリノのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリでMotoGPに参戦するアプリリア・レーシングのRS-GPをテストした。ドヴィツィオーゾがRS-GPを走らせるのは3度目となる。

 2008年から2020年まで最高峰のMotoGPクラスで戦っていたドヴィツィオーゾは、2021年は参戦を一時休止している。昨年に複数のテストライダー契約の提示を断り、興味があるプロジェクトがあれば2022年には復帰を果たすと語っており、現在はアプリリアからMotoGPマシンのRS-GPをテストしている。

 アプリリア・レーシングと、2021年シーズンを通してテストを行うことになり、ヘレス、ムジェロに続きミサノで3度目のテストを実施した。

MotoGP:ミサノでアプリリアRS-GPをテストするアンドレア・ドヴィツィオーゾ

 ヘレスのテストはドライだったが初走行でマシンに慣れ、ムジェロではウエットだったためテストを完了できなかった。今回、ミサノのテストでは、ドライコンディションという理想的な条件で、1日目に78ラップ、2日目に48ラップを周回した。

 ラップタイムも向上していき、2日間にわたりエアロダイナミクス、電子制御、様々なシャシーなどテストして、今季のMotoGPシーズン後半や2022年の開発を視野に入れて走行を行ったという。

MotoGP:ミサノでアプリリアRS-GPを実施したアンドレア・ドヴィツィオーゾ

 ドヴィツィオーゾは「非常に興味深いテストだった。3つ目の異なるサーキットでのテストは、マシンをより深く理解し、どの点を改善すべきかを見極めるために非常に重要だった」とコメントした。

「テストでは多くのことを変更しましたが、その結果、より正確な情報を得ることができ、改善すべき点や、逆に変更によって失われるものを特定することができた。次に予定されるテストでは、より多くの比較を行い、より良いアイデアを検討することができるだろう」

MotoGP:ミサノでアプリリアRS-GPをテストするアンドレア・ドヴィツィオーゾ

 アプリリア・レーシングの最高経営責任者であるマッシモ・リボラは「非常にポジティブな2日間だった。今回のテストでは、いくつかの重要なヒントを得ることができたし、レースで見られたマシンの進歩を実証することができたので満足している」と述べた。

「この作業は、7月に予定通りに続けられる。アンドレアは、感度とバイクの挙動を理解するという点で、素晴らしいライダーであることを証明してくれた」

「テストと並行して、アプリリア・レーシングは、2022年にグリッドにつけるライダーについて、7月のテストの結果を待たずに最適な解決策を見つけるための対策を講じている。アンドレアは確かに我々が評価している解決策の中に含まれているが、非常に興味深く有効な選択肢があり、チームの将来の戦略を適切に計画するためには、早急に決断を下さなければならない。アッセンの週末は、この点で非常に重要な意味を持つことになるだろう」

© 株式会社三栄