【横浜市長選】横浜市立大教授・山中氏を擁立へ 立民神奈川県連、29日に正式決定

横浜市長選への出馬の意向を表明した山中氏=6月18日、横浜市中区

 横浜市長選を巡り、立憲民主党神奈川県連は常任幹事会を25日に開き、横浜市立大教授の山中竹春氏(48)を擁立する方針を決めた。

 党本部に推薦候補として上申し、29日に正式決定される見通し。

 常任幹事会後に取材に応じた県連の青柳陽一郎幹事長(衆院神奈川6区)は、山中氏の擁立について「(新型コロナウイルス感染拡大で)危機の時こそ機能する行政をデータに基づきつくっていきたいという強い思いがある」と説明。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致に反対する「野党統一候補」として一本化を目指し、住民投票運動に取り組んだ他政党にも推薦などを求める考えを示した。

 県連の阿部知子代表(12区)は、山中氏が当選すれば住民投票条例の制定を目指す考えを示し、「市民の思いを実現できる候補者として協力を得たい」と話した。

 山中氏はすでに大学側に辞表を提出したという。

 市長選を巡っては、出馬を表明した小此木八郎氏(56)=衆院3区、自民党=が「IR誘致を取りやめる」と明言しているが、阿部氏は「IR反対は(立民と)一致するが、物事には経緯がある。口約束は信じられない」と述べた。

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