アントニオ猪木氏 闘病生活後初めてファンと交流 伝説から45年「この~日、何の日、気になる日」

モハメド・アリ(右)にローキックを叩き込むアントニオ猪木(1976年6月26日)

燃える闘魂〟アントニオ猪木氏(78)が26日、闘病生活に入ってから初となるファンとの交流を行った。

猪木氏が行ったのは、ファンクラブ「闘魂猪木塾」のメンバーとのイベント。この日、モハメド・アリとの伝説の異種格闘技戦が行われた1976年6月26日から45周年を迎えたこともあり、病室と東京・高円寺の格闘技ジム「UWFスネークピットジャパン」をリモートでつなぎ「闘魂猪木塾 2021 リモート編」として行われた。

赤いタオルを首に巻き、マイクをつけた猪木氏がスマホの画面に映し出され「元気ですかー!」と叫ぶと駆けつけたファンからどよめきが発生。さらに久々のファンを前に猪木氏は「この歌知ってるかな。この間亡くなった小林亜聖さんの歌だけど、〝この~木、なんの木、気になる木 猪木です〟」とアントンジョーク炸裂。さらにアリ戦から45年ということを意識して「この~日、何の日、気になる日」と歌ってから「もう忘れてる人がいっぱいいるんじゃないかって思っていたら、こうしていつまでも覚えている人がいるからね」と画面を通してファンの様子に目を細めた。

ファンの前で現在の病状にも言及しながら「あとで聞いたら先生方が言うんだよね。『いやー、実はこうでした。ああでした』って。でもこうやって今日も生きている。また明日はもっともっと元気に頑張らなきゃいけない」と力強い思いを吐露。さらに、ライフワークとする水プラズマを活用した世界のごみ問題解決に向け「コロナがいずれ終わったら次の問題は世界の汚染問題、俺の考えですけど。もともときれいだった地球をこれだけ汚してしまった。それは人間の責任だと思います。そういう意味では、誰もやらない、できないことだと。世界をきれいにしようと」と改めて世界の浄化へ闘魂を燃え上がらせ、ファンを感激させていた。

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