〈動画あり〉整備兼ねハイキング 楽しみながら里山維持 大島区田麦の「田麦ぶなの森園」

 大島区田麦の「田麦ぶなの森園」で26日、園内整備とハイキングを同時に行う催し「クリーンアップ・ハイキング」が行われた。

 本年度から同園の管理委託を上越市から受けている里山イノベーション研究会が企画。市民21人が参加し、ブナ林の遊歩道を歩きながら、枯れ枝を歩道脇に動かしたり、案内表示を点検したりした。研究会会員と、昨年度まで委託を受けていたあさひ管理組合の会員が案内役を務めた。

ブナ林での森林浴を楽しみながらの整備作業。折れ枝や枯れ枝を遊歩道の脇にどかす

 同研究会は地域の里山資源の新たな活用を模索しており、今回のイベントは「楽しい地域貢献」をテーマに掲げ、市民と一緒に里山を維持していくことを目的としている。同園は来年度末で市の管理から外れる方針で、以後に地元の力で守っていくための道筋づくりを目指している。

 同研究会の牛田光則代表(37)は「予想以上の反響があり、多くの人に参加してもらえてうれしい。森を好きになって使っていただける人に協力してもらいながら、守っていければ」と話す。今回初めて同園を訪れたという小学6年生の男子児童は「自然の森を歩くのは楽しい。今度はキャンプで来てみたい」と話していた。

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