〈動画あり〉高田城址公園の桜 市民で守り育てる 土壌改良や看板設置など体験 「桜プロジェクトJ」

 上越市高田城址公園の桜を、100年先の後世まで受け継いでいこうと市民で守り育てる「桜プロジェクトJ」の活動が26日、同公園で行われた。30人ほどが参加し、市職員や環境市民団体エコ・グリーンの指導で土壌改良や看板の取り付けなどを体験した。

 本年度2回目となる同日は、同公園内の桜見本園(県上越地域振興局付近)で落ち葉堆肥を使った土壌改良と害虫対策の防除剤取り付け、手作り看板の設置を行った。

桜の根元を掘り起こし落ち葉堆肥と土を混ぜて埋め直す。石を取り除き、根を傷つけないよう注意しながら作業した

 公園内の土壌は踏み固められて硬いため、桜の根近くの土を掘り起こし、おととし秋に仕込んだ落ち葉堆肥と土を混ぜて埋め直した。また、桜見本園はソメイヨシノ以外の品種が多数植えられているため、大雪で折れた木をプレートに加工し、参加者が桜の名前を書いて幹に設置した。

 本年度は来年3月までの全8回を予定している。エコ・グリーンの鈴木敏男代表は「葉の緑が濃くなり、枝先も伸びてきた。土壌改良は梅雨の雨と並んで、この時季に大切なことなので、皆さんと協力してしっかりやっていきたい」と話した。

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