【RIZIN】キックトーナメント決勝は皇治が白鳥に完敗 2度のバッティング受けた白鳥「気を付けてください。本当に危ないので」

白鳥(右)は判定3―0で皇治に完勝

格闘技イベント「RIZIN.29」(27日、丸善インテックアリーナ大阪)での「キックワンナイトトーナメント」は、決勝で〝キック界のドン・ファン〟こと皇治(32)が〝キックの王子様〟こと白鳥大珠(25)に完敗した。

試合は終始白鳥にペースを握られた。ガードしつつ前に出ながらパンチを放った皇治だが、その動きをいなされつつパンチやキックの雨にさらされる。1ラウンド(R)中盤にはパンチの連打から右フックをもろに食らい、「倒れない男」がまさかのダウン。1R序盤には皇治の頭部が顔面に当たるバッティング、終盤にはローキックが白鳥の下腹部を直撃するなどして1回戦の悪夢がよぎったが試合は継続された。

2R以降も白鳥に押し込まれる。しかしその打たれても前に出る姿に、解説の高田延彦キャプテンが「打たれれば打たれるほど前に出るな!」と驚がく。3Rには攻め疲れ気味になった白鳥に攻め込むシーンもあったが、終盤再び皇治の頭部が白鳥の顔面にバッティング。そこへ後頭部への打撃も入り、皇治には警告が与えられた。

試合は続行したものの、終始ペースを握られた皇治は挽回できず。判定3―0で敗れ、白鳥からの「いろんなことがありましたが、盛り上げたい一心で決勝にでることに決めました。個人的なことを言わせていただけば、バッティング、気を付けてください。本当に危ないので。練習してもう1回、実力で這い上がってきてください」との声を背中で聞くほかなかった。

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