「ゲリラ豪雨」などによる横浜駅西口の浸水リスクを地下街の事業者や買い物客らに知らせるため、横浜市は28日から、下水道管内の観測水位をウェブサイトで公開する。
下水道の処理能力を超える雨量でマンホールからあふれる「都市型水害」の危険性を即座に知らせ、店舗の浸水防止策や迅速な避難行動に役立ててもらう狙いだ。
水位情報を公開する下水道は、駅西口バスターミナル(横浜市西区)周辺の4カ所。マンホール下部に取り付けたセンサーで管内の水位を常時計測し、ウェブサイト「横浜市下水道水位情報」で24時間公開する。
通常は10分間隔で更新し、水位が上昇した時は1分ごとに更新。地表付近にまで達した場合には「溢水(いっすい)の恐れあり」と赤色で表示し、注意を促す。
市下水道事業マネジメント課は「地下街の出入り口は地表面より一段高くなっている所が多いが、状況によっては浸水被害が出る恐れもある」と指摘。「公開する水位情報を基に、止水板の設置などにいち早く取り組んでほしい」と活用を呼び掛けている。