【オールスター】西武・平良は全球ストレートをやんわり否定「本塁打ばかりになってしまう」

西武の無失点男・平良

マイナビオールスターゲーム2021(7月16日=メットライフ、17日=楽天生命)のファン投票結果が28日、NPBから発表され西武の無失点男・平良海馬投手(21)がプロ4年目で初選出された。

ここまで文句なしの1勝10セーブ、21ホールド。開幕から37試合連続無失点を継続中の21歳右腕は2006年に阪神・藤川球児が打ち立てたプロ野球記録「38試合」に王手をかける活躍が認められ形での選出となった。

平良は「1試合1試合積み重ねてのことなのでうれしいです」と謙虚に語りながら、ファンとしてオールスターの思い出をこう語った。

「高校生の時に1回だけ(菊池)雄星さんが筒香さんにホームランを打たれていて、こんな速い球を投げても打たれるんだと、その場面だけ見ましたね。見たのがちょうどホームランを打たれた場面で、すぐにチャンネルを替えた気がします」

こんな平良だけに2006年の球宴で当時の速球王・藤川(阪神)がカブレラ(西武)に対して全球ストレート勝負を予告し、宣言通り空振り三振を奪った名勝負に関しても「全く知らないです」と予備知識はゼロ。報道陣からストレート勝負を促されると「ボクの真っすぐなんて平均的な真っすぐなので、そんなことをしたら本塁打ばかりになってしまう。そこ(配球)はキャッチャーにお任せします」と横にいた森友哉を立てながら、やんわりとこれを拒否した。

しかし、この球宴が東京五輪前の壮行試合的な状況ともなるため、最速160キロ右腕は「そこで打たれるようだと、本当にこんなのでいいのかとなるので、打たれないように頑張ります」と最後は〝ミスター・ゼロ〟の気概を見せ無失点投球を約束していた。

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