新型コロナ 全国の実効再生産数が「1」超 ネット「全然安心安全じゃない」

ワクチンの接種は着実に進んでいるが…

新型コロナウイルスの全国での実効再生産数が26日時点で1・02となったことが28日、明らかになった。1を超えるのは先月18日以来、40日ぶりで、列島が感染拡大局面に突入した可能性がある。

実効再生産数とは「1人の感染者が平均して何人に感染させるか」を示す指標のこと。1を超えると1人が複数人に感染させることを意味する。

25日時点で0・98だった同生産数だが、0・04積み上がり、1・02になった。

突出しているのが、東京五輪・パラリンピック大会が開催される東京都だ。同日付で1・18を記録し、緊急事態宣言が解除された20日以降、右肩上がりが続いている。

これにはネット上で「これはヤバイな」「全然安心安全じゃないんですけど」「終わってんな」と悲観的な声が相次いでいる。

東京五輪・パラリンピック組織委員会によると、来日する海外選手は約1万5000人、それ以外の大会関係者は約5万3000人。さらにメディアを含めると8万人近くが国内に入る見込みだ。

菅義偉首相は28日に水際対策をさらに強化する方針を示したが、どこまで実効性を持たせることができるか。

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