堂々のセ・リーグ最多得票で初の球宴出場―。マイナビオールスターゲーム2021(7月16日=メットライフ、17日=楽天生命)のファン投票結果が28日、発表された。
注目の阪神〝怪物ルーキー〟佐藤輝明内野手(22)は43万5605票を集めセの外野部門1位となり、初の球宴出場を決めた。
ルーキーながら今季はここまで全試合出場。打率2割7分7厘、47打点、本塁打19本はリーグ3位の好成績も残し、新人離れしたインパクトを残している。
球宴については子どもの頃からテレビ観戦していたことを明かし「すごい選手一杯集まって、お祭りという感じです。そういう選手がいっぱい集まるなかでプレーできるのはすごく嬉しいです。(前回開催の)近本さんのサイクルヒットとかテレビで見ていました」とも述べ、胸を躍らせた。
夢舞台では注目度ナンバー1の存在になることもすでに認識している。「すごく注目されているのは感じていますし、すごくありがたいこと。強いスイング自分の持ち味なんで、そこは心掛けていきたい。ホームランというのは、一番見てもらいたいなと思います。しっかり、打てるように努力していきます」と持ち味のアーチでファンを沸かせるつもりだ。
開催地のメットライフドーム、楽天生命パークはすでに今季の交流戦出場で経験済み。メットライフでは自身最多の1試合3本、楽天生命パークでもアーチを放っており、ルーキーにとってもゲンのいい場所だ。
中でも楽天生命パークでの2戦目は宮城県在住の祖父・勲さんや祖母の美智恵さんら親族も「来ると思うのでまた目の前で打てたらいいなと思います」と、再び晴れ姿を披露できることに喜びを隠し切れない。
今やリーグ屈指のホームランアーチストでもある佐藤輝。本番では試合前の本塁打競争にも、選出される可能性が濃厚だ。「選ばれたときはしっかり全力でスイングしたい」と言葉に力を込め、お祭り舞台の〝主役〟の座をつかみ取るつもりだ。