【全日本】〝大巨人〟石川修司が芦野に故意のバッティングを予告「血の海に沈める」

会見で〝故意バッティング〟を予告した石川(右)と受けて立つ芦野

〝故意のバッティング〟で3冠挑戦権をゲットだ―。7月11日の全日本プロレス・エディオンアリーナ大阪第2競技場大会で行われる3冠ヘビー級王座挑戦者決定戦を前に、〝大巨人〟こと石川修司(45)が対戦する芦野祥太郎(31)へ不穏予告を放った。

2人は28日、都内の事務所で行われた会見に出席。26日の大田区大会で新3冠ヘビー級王者となったジェイク・リーに2人が挑戦表明したことを受け、対戦が決まった。勝者が7月22日の東京・後楽園ホール大会でジェイクと対戦する。

この一戦への意気込みを問われた石川は、不敵な笑みを浮かべると「昨日、ニュースを見たらバッティングというのが騒ぎになっていて『プロレスはヘッドバットがOKだな』と思って。同じ大阪ですし。だから大阪で芦野選手をヘッドバット地獄に陥れて血の海に沈めたいです」と話した。

この「ニュース」とは言うまでもなく、27日の格闘技イベント「RIZIN」大阪大会でのキックワンナイトトーナメントで起きた騒動のこと。〝キック界のドン・ファン〟こと皇治(32)が2試合で3度のバッティングをして「故意なのでは?」と格闘技界を揺るがす大論争となった。

芦野にチャンピオン・カーニバルで2年続けて敗れている石川は、これを見て頭突きに攻略の糸口を見出したというわけ。芦野から「プロレスのルールは顔面への攻撃は反則だ」と反論されたが、石川は「プロレスは5カウント以内ならOK」と馬耳東風だった。

さらに「昨日の試合では1試合目バッティングで無効試合だったのに決勝に出ていた」とも指摘。1回戦がノーコンテストだったものの協議の末に決勝に進出した皇治を参考に、試合結果はどうあれ芦野さえ破壊してしまえば結局22日のタイトル戦に自らが出場できると考えたのだ。

だが、対する芦野も「でも、ヘッドバットをしてくるなら、今から練習をしておくから大丈夫ですよ。おでこに塩を塗り込んで流血しないようにするとか」と〝第3のパンチ〟を受けて立つ構えを見せた。まさかの王道マットに飛び火したバッティング論争。この挑戦者決定戦は壮絶な戦いになりそうだ。

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