【東京五輪】リレー代表これが〝金メダル布陣〟 山県、多田に続く2人の名前は

桐生は3走が有力か

〝リレー侍〟のベスト布陣は? 陸上の日本選手権男子100メートルは多田修平(25=住友電工)が優勝。3位で日本記録保持者の山県亮太(29=セイコー)とともに東京五輪代表に決定した。この2人は注目の400メートルリレーも当確。多田は「目指すところは金メダル」、山県も「日本の強みはチームワーク。強みを存分に発揮してやっていきたい」と意気込んだ。

リレー代表は100メートル代表の3人にリレー専用枠の2人を加えた5人で構成され、200メートルなど個人種目の代表選手も出場が可能。気になるのは残りのメンバーと走順だ。多田は走順について「僕は今までずっと1走。それ以外の経験がないので、できれば1走がいい」。山県は「どこでもいい。適材適所で」と話している。

ちなみに2019年セイコーゴールデングランプリでは多田が1走、山県が2走を務めている。3走は100メートル代表の可能性もある桐生祥秀(25=日本生命)が適任か。これまで日本チームが記録したタイムのうち、歴代トップから6位まで3走は桐生。2走からバトンを受けてコーナーを走り切り、4走にバトンを渡す技術と経験は代え難いものがある。

一方、アンカーは200メートル代表が決定的のサニブラウン・ハキーム(22=タンブルウィードTC)が有力候補。2019年世界選手権で日本記録と銅メダル獲得に貢献した実績もある。ただ、桐生は右アキレス腱、サニブラウンは左太ももに不安材料があるだけに、本番での起用は不透明だ。

それ以外にも、日本選手権の200メートルを制して五輪出場を決めた小池祐貴(26=住友電工)は2走や3走の経験があり、メンバー入りの可能性がある。リレー専用枠では同選手権100メートル、200メートルでいずれも2位と存在感を見せたデーデー・ブルーノ(21=東海大)のほか、16年リオ五輪銀メダルで経験値が高い飯塚翔太(30=ミズノ)も選択肢となる。

注目のリレー代表は7月2日に発表される予定。どんなチームとなるか注目だ。

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