猫も便秘になるの?便秘改善マッサージや排泄物からわかること

排泄物そのものの状態と、排泄する時の様子を日々チェックして、体調の変化をキャッチしましょう。

猫にとって平均的なトイレの回数とは?

おしっこは1日に2〜3回程度、うんちは1〜3回程度が理想の回数といわれています。量や回数は猫の個体によって異なりますので、飼い猫が1日に1回しかおしっこ・うんちをしなくても、病気の可能性があるとは限りません。

健康な時に比べて“量や回数が増減した”、“トイレを失敗する”、“頻繁にトイレに行っているのにおしっこやうんちが出ていない”などの場合は注意が必要です。

猫も便秘になるの?

2日以上、うんちが出ていない場合は便秘になっている可能性があります。 “水分不足”や“飲み込んだ毛をうまく吐き出せない”、“ストレス”、“食物繊維の取りすぎ”など便秘になる原因はさまざま。

猫はあまり水を飲まない動物なので、便秘になりやすいのだそう。放っておくと、大腸が膨らんだ状態になって宿便がどんどんと貯まっていく“巨大結腸症”という病気になることもあるので注意してください。

自宅でできる便秘の改善方法

(1)便秘マッサージ

猫の脇腹をやさしく揉んで直腸を刺激しましょう。決して力を入れず、やさしく揉むのがポイントです。
お腹を触っても嫌がらない子なら、下腹部を「の」の字を描くようにしてやさしくマッサージしてあげましょう。
後ろ足の付け根を背中側からやさしく揉むのも効果的。
「YouTube」のマッサージ動画を参考にするのもオススメです。“猫 便秘マッサージ”で検索してみてくださいね。

(2)水分を与える

水分を多く与えることが大切です。いつでも新鮮な水を与えられる「自動給水器」を使ったり、流れる水が好きな子なら蛇口から直接あげたりするのもオススメです。
普段ドライフードを食べているのなら、水分補給できるように短期間でもウェットフードに切り替えてあげましょう。

(3)適度な運動

また運動不足でも便秘になることがあるので、上下運動できるようにキャットタワーを用意したり、おもちゃなどを使って飼い主が一緒に遊んであげたりするのも◎。猫のストレスも解消でき、一石二鳥ですね!

@ramuchi_eri

排泄物からわかること

@neko_musume

泌尿器系に問題がある場合はおしっこに異変が、また消化器系に問題がある場合はうんちに異変が見られるケースが多いです。
普段どのようなおしっこ・うんちをしているか、毎日観察することが大切です。
もし下記のような症状が見られた場合は病気の可能性があるので、動物病院へ連れて行ってください。

(1)おしっこの場合

・おしっこをする時に痛がって鳴く
・頻繁にトイレに行くけれどおしっこが出ない
・ピンクや赤色のおしっこが出る
・ニオイがいつもよりも強い(または弱い)
・キラキラとした結晶のようなものが混ざる

(2)うんちの場合

・3日以上出ていない
・硬くて小さいボールのようなうんちが出る
・頻繁にトイレに行くけれどうんちが出ない
・色がどす黒い(または赤黒い、白っぽい)
・下痢(または軟便)が続く
・透明なゼリー状のものがのっている(または混じっている)
・寄生虫が混じっている

健康的なおしっこは薄い黄色で、体重1kgあたり50mlを上限の目安としています。
また、健康的なうんちは硬すぎず軟らかすぎず、色は暗褐色が理想的。普段猫が食べているフードと同じような色か少し濃い色をしているのが望ましいです。

リラックスできるトイレ環境作り

@mocayukinya

猫にとってトイレ環境はとても大事です。落ち着いて排泄ができないなどの状態が続くと、排泄そのものを我慢して便秘や膀胱炎になってしまったり、トイレ以外の場所で排泄したりすることも。

トイレを清潔に保つのはもちろん、トイレの設置場所にも気をつけてあげましょう。
ニオイがこもらないよう、風通しの良い場所に置くとなお良しです。

【理想のトイレ環境】

・体長の1.5倍以上のサイズ

・いつも綺麗な状態

・トイレの数は猫の数+1個が理想

・食事場所や寝床から1〜2m離れた場所

・静かで落ち着いた環境

・部屋の出入り口付近などはNG

・砂の深さが5cm以上

腸内環境の改善

善玉菌と呼ばれる乳酸菌は猫の腸内環境も改善し、便秘や下痢などにも効果があるそう。
また悪玉菌を抑える効果があるので口内環境の改善が期待できるほか、免疫力もアップすると、猫にとってもいいことづくし!
乳酸菌入りのフードはドライ、ウェット、おやつタイプとさまざまな種類が販売されています。愛猫の好みに合わせてセレクトしてくださいね。
またペット用の「乳酸菌サプリメント」もオススメですよ。

まとめ

排泄の状態と様子の両方をチェックして、少しでも愛猫が元気で長生きできるように気をつけたいですね。

※猫ちゃんお写真、ご協力いただきありがとうございました!

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