梶芽衣子がカンデ・イ・パウロと共演した「修羅の花」、名門デッカ・レコードから全世界リリース

アルゼンチン出身の異色デュオ、カンデ・イ・パウロのデビュー・アルバム『カンデ・イ・パウロ』日本盤限定ボーナス・トラックとして梶芽衣子と共演した「修羅の花」が、7月2日に配信シングルとして全世界リリースされることが決定した。

クラシック音楽を取り扱う「デッカ・クラシックス」はこれまでに小澤征爾や村治佳織などの日本人アーティストをリリースしてきたが、ジャズやポップスなどを扱う「デッカ・レコード」が日本人アーティスト名義の楽曲を全世界リリースするのは、昨年のKan Sanoに続いて梶芽衣子が2人目で、日本人女性アーティストとしては史上初。

かつてザ・ローリング・ストーンズの「ベガーズ・バンケット」や「レット・イット・ブリード」といった名盤を生み出し、デビュー前のザ・ビートルズをオーディションで落選させたという伝説も持つ名門中の名門である英国レーベルの歴史に、日本人として名を刻む快挙となった。

©荒木大甫

今回のカンデ・イ・パウロとの共演について、梶は「この度はステキなお話をいただきまして大変光栄に存じます。楽曲は私の映画『修羅雪姫』の主題歌です。48年前の作品です。カンデ・イ・パウロの歌を聞かせて頂きまして、とても感動いたしました。美しい声、そして日本語の響きがステキで私の歌と合わせてどのようなことになるのか、大変楽しみです。この度のお話をいただいて少しでもお役に立つことが出来るなら、何より嬉しく思います。心よりありがとうを申し上げたいです」とコメントしている。

また、カンデ・イ・パウロは「歌手としての彼女はとても素晴らしいです。東洋的な中にもどこか西洋的な歌い方や歌い回しがあり、自然と耳に入ってくるような歌声です。曲のデモを送ったら芽衣子がレコーディングしたいと言ってくれて、これは大変なことになったと思いました笑。私たちと芽衣子の歌が交差することで新たな音楽が生まれたのは大きな経験でした」と語っている。

「修羅の花」は梶芽衣子主演による映画『修羅雪姫』(1973)の主題歌で、梶の大ファンだというクエンティン・タランティーノによる映画『キル・ビル』(2003)で劇中歌として使用され世界的な知名度を獲得した1曲。同じくかねてより梶の大ファンだったというカンデ・イ・パウロから梶へのラブコールにより、世代と国境を越えた今回の共演が実現した。アブストラクトなパウロ・カリッソによるトラックに乗せて、カンデ・ブアッソの繊細な歌声と梶の力強いヴォーカルによる鮮やかな対比が強い印象を残す。楽曲の新たな魅力を引き出している。

カンデ・イ・パウロは、2017年のYouTube動画が世界中で話題となり、2020年に名門デッカ・レコードと契約を果たしたアルゼンチン出身のグループ。コントラバス/ヴォーカルのカンデ・ブアッソとキーボードのパウロ・カリッソからなる異色デュオ。

■リリース情報

カンデ・イ・パウロ 

デビュー・アルバム『カンデ・イ・パウロ』発売中 

SHM-CD UCCM-1263 ¥2,860(税込)

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