恩師・野村克也氏の追悼試合〝連勝〟の阪神・矢野監督「教えを伝えていきたい」

野村克也氏追悼試合として黙とうする矢野監督と阪神ナイン

元阪神監督の野村克也氏(享年84)の追悼試合として行われた29日のヤクルト戦(甲子園)を5―3で制した矢野燿大監督(52)は、試合後、「野村監督に出会っていなければ3割を打つこともなかっただろうし(現役を)20年間やるとか、そういうこともなかったと思う」と、改めて故人の偉大さに思いを巡らせた。

自らは元監督のもとで1999~2001年の現役時代の3年間、捕手としても出場機会を増やし、その後、不動のレギュラーに。一方で敵将の高津監督もヤクルト時代に薫陶を受けた〝野村門下生対決〟。「高津監督も教え子ですけど(野村)監督の教えを何か伝えていきながら、やっていければいいなと思いながら戦いました」。3月のヤクルト主催で行われた一戦に続き、恩師の追悼試合を〝連勝〟で終え、名将の教えを改めて噛みしめていた。

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