【新型コロナ】相模原市もワクチン1020回分廃棄 冷蔵庫に不具合

 相模原市は29日、米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを保管していた冷蔵庫に不具合があり、1020回分のワクチンを廃棄することになったと発表した。

 市によると、ワクチンは超低温冷凍庫で保管後、2~8度に保った冷蔵庫で解凍して使用する。

 不具合があった冷蔵庫はシャープ製。集団接種会場のグッディプレイス相模原(同市中央区)に設置されていた。

 職員が28日午前7時半ごろに冷蔵庫の温度を確認したところ、10度になっていた。27日午後5時ごろに確認した際は適正な温度に設定されていたという。市は「現時点で温度上昇の原因は不明」としている。人為的に温度が操作された形跡はないという。

 ファイザー製ワクチンは保管温度が8度を超えた場合、2時間以内に希釈し、6時間以内に接種しなければならないとされている。

 市は28日に別メーカーの冷蔵庫に入れ替えたとし、「貴重なワクチンを廃棄することになり申し訳ない」としている。

 川崎市でも今月、ワクチンを保管していた超低温冷凍庫の温度が上昇する不具合があり、6396回分を廃棄する事態になった。

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