エンゼルス・大谷 球宴二刀流出場をCBSスポーツが後押し MLBにルール変更訴える

二刀流で球宴出場なるか(ロイター=USA TODAY Sports)

エンゼルスの大谷翔平投手(26)のオールスター戦の二刀流出場が実現するか、米メディア、ファンが注目している。CBSスポーツ(電子版)は29日(日本時間30日)に「MLBがルールを変えなければならないとしても、大谷翔平はオールスター戦で投打両方やるべきだ」との見出しで、米大リーグ機構(MLB)にルール変更を訴えた。

「大谷のような人は人生で見たことがないし、正直言って今後2度と見られないかもしれないし、大谷自身だってそう思っているかもしれない。今年ほど良いシーズンは、今後一切ないかもしれない。こんな一生に一度しかないかもしれないシーズンにおいて、大谷が本塁打競争とオールスター戦での二刀流をやるというなら、MLBはたとえルールを変えることになっても、全権限を行使して大谷をオールスター戦で投げさせるべきだ」

現在のオールスター戦は、両リーグともDH制が採用されるが、大谷が仮に「1番・投手」で出場した場合、降板後にDH制は解除される。逆に「1番・DH」で出場し、その後、マウンドに上がった場合もDH制は解除となり、ア・リーグの起用法は限定的になる。DH制を解除しなくても済むようにルールを改定すべきということだ。

2017年からオールスター戦に勝ったチーム(リーグ)にワールドシリーズのホームアドバンテージを与えられなくなっており、現場で反対する声はほとんどないだろう。オールスター戦でア・リーグの指揮を執るレイズのキャッシュ監督は大谷の二刀流起用に前向き。

MLB公式サイトが29日午後0時(同30日午前1時)に更新したオールスター戦(7月13日=同14日・デンバー)のファン投票の2次投票の途中経過によると、大谷のア・リーグDH部門での得票率は63%で、アストロズのアルバレス(20%)、レッドソックスのマルティネス(17%)を圧倒している。

ちなみに得票率が60%を超えているのはア・リーグ一塁手部門のブルージェイズのゲレロ(71%)、ナ・リーグ遊撃手部門のパドレスのタティス(61%)、ア・リーグ捕手部門のロイヤルズのペレス(60%)の4人だけだ。MLBの英断に期待だ。

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