週末にかけて梅雨本格化 1日(木)から2日(金)は太平洋側で大雨のおそれ 今後の気象情報に注意を

 きょう30日(水)も、全国的に大気の不安定な状態が続いている。北~西日本では、これから今夜にかけて、所々でにわか雨や雷雨がある見込み。
 また、沖縄・奄美では、午後も雨脚の強まる所がありそうだ。

沖縄・奄美は断続的に雨

 梅雨前線や湿った空気の影響で、沖縄・奄美では雨雲の発達しやすい状況が続いている。午後も、局地的に雷雨となる所があるため、落雷や突風に注意が必要だ。
 本島地方では27日(日)からの雨量が、400ミリに達している所がある。地盤の緩んでいる状態の所に、さらに雨が降ると予想されるため、これからあす1日(木)にかけても引き続き土砂災害に注意・警戒が必要だ。

空模様を気にしながら

 上空の寒気や湿った空気の影響で、30日午後は西・東・北日本でも大気の状態が不安定となる見込み。夕方にかけては、北海道や東日本の内陸、西日本の山沿いを中心に雨雲が発達するため、天気の急な変化や落雷、突風、降ひょうに対して注意が必要だ。
 なお、南から雨雲が北上する影響で、東・西日本の太平洋側は今夜以降、次第に雨の範囲が広がる見通し。東京都心でも、日付が変わる頃には本降りの雨となってきそうだ。

1日(木)太平洋側中心に雨

 あす7月1日は、東・西日本の太平洋側に雨雲がかかり、特に関東南部や伊豆諸島、東海、近畿では、局地的に雷を伴い激しく降る見込み。場所によっては、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨の降るおそれがある。沖縄・奄美でも午前中を中心に発達した雨雲のかかる所があるため、雨の降り方や土砂災害に注意・警戒が必要だ。
 2日(金)も西・東日本の太平洋側で雨の降り続く地域があり、雨の量が多くなるおそれがある。また、日本海側にも雨の範囲が広がり、梅雨空の続く所が多くなりそうだ。

週末の天気

 週末にかけて、梅雨前線が本州付近に停滞するため、西日本を中心に雨の降りやすい状態が続く見込み。今後も、大雨などの気象情報に注意が必要となる。
 一方、前線が北上する沖縄は2日(金)ごろから、奄美でも3日(土)以降は夏空が広がる予想で、この方面は暑さが本格化する見込み。

(気象予報士・高橋和也)

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