買春逮捕の芸能ブローカー男 V系ミュージシャンに女性を〝献上〟か

大阪・難波の街によく出没していた

大阪府警南署は29日、芸能スカウトを装い、アイドル志望の女子高校生(17)にわいせつな行為をしたとして、児童買春・ポルノ禁止法違反(買春)の疑いで、大阪市の自営業、淵上孝志容疑者(46)を逮捕した。「性交はしたが、18歳だと思っていたし金も渡してない」と否認している。

逮捕容疑は1月17日、18歳未満であることを知りながら、府内の高校に通う女子生徒に1万円を渡す約束をして買春した疑い。

署によると、2人は昨年末ごろ、共通の友人を介して知り合った。淵上容疑者は、SNS上で芸能人とやりとりしているように装ったタブレット端末の画面を女子生徒に見せ、芸能スカウトだと信じ込ませていた。「アイドルになるためのレッスンを受けさせてあげる。お金もあげる」などと言ってわいせつな行為をした疑いがある。

3月中旬、生徒の母親が「娘が芸能スカウトを名乗る男に性行為をされた」と府警に通報した。

淵上容疑者を知るグラビアDVDメーカー幹部は「容疑者は、アイドル志願の女の子、フリーランスのモデルなどをSNSで発掘して、未成年の着エロ系DVDメーカーや地下アイドルライブ、撮影イベント会社などにあっせんする芸能ブローカーでした。女性に対する執着が強く、脅迫やセクハラの問題が多かったんですよ」と明かす。

大阪でロックバーを経営し、音楽業界にも精通していたようだ。

「業界人を自称し、ビジュアル系ミュージシャンには、それなりに人脈がありました。女好きで有名な人気ビジュアル系ボーカリストにも若い女の子を斡旋したりしていました」(ビジュアル系バンドスタッフ)

しかし、昨年から金銭トラブルが増えていたという。

前出幹部は「コロナ禍でバーやイベント、ライブの売り上げが激減し、金銭的に困っていました。女の子へのギャラの未払いも多くありました。今回は1万円を払わなかったから、通報されたのではないでしょうか。最近、SNSにも容疑者被害者の会ができていました」と話している。

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