小池都知事が退院、テレワーク宣言! 都民ファは見殺し? 電撃応援のカギ握る「15議席」

退院した小池都知事

今月22日に過労を理由に入院していた小池百合子都知事(68)が30日、退院した。入院を巡っては、重病説や仮病説などが飛び交う事態となったが、退院でささやかれる次なるシナリオは?

この日、退院した小池氏は文書でコメントを発表。「本日、無事退院することが出来ました。医師より過度の疲労との診断を頂き、約1週間、入院となりました。まず、新型コロナウイルス対策の只中、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の直前という大切な時期に公務を離れ、多くの方々に御心配、御迷惑をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

「体調も幾分か回復致しました。今後は医師の判断により、当面の間、テレワークという形で公務を行ってまいります」と都庁には登庁せず、テレワークで公務に当たるとした。

今後、焦点となるのは7月4日投開票となる都議選への対応だ。小池氏が特別顧問を務める都民ファーストの会は、第1党からの転落が予想される中、候補者を応援するかについては明言を避けていた。この日発表したコメントでも「新型コロナウイルス対策をはじめ都政の諸課題が山積する中、改革を続け、伝統を守る皆様に、エールを送ります」と触れ、退院後も安静かつテレワークとなれば応援入りは、できないということになるが…。

永田町関係者は「これまで通り、静養を理由に都議選には、ノータッチとなるのは致し方ないとなり、都民ファ惨敗の責任を問われることもなく、自民、公明からうらみを買うこともない」と指摘する。

ただ都民ファの議席獲得状況では、まだ動きがある可能性があるという。「都民ファが15議席以上取れそうなら、都議会で野党に転落しても一定のキャスティングボードを握れる可能性がある。当落線上の候補者を間接的に応援することがあるかもしれません」と電撃の応援表明の可能性を指摘する。

もう一点は迫る東京五輪への対応だ。東京都は新型コロナの感染者数が増加傾向にあり、都は第5波への備えを始めている。

「都民ファは五輪の無観客開催を都議選の公約に掲げている。政府も第5波到来なら無観客に切り替えざるをえない状況が予想され、小池氏がいち早く『無観客にするべき』と見解を表明する可能性は高い」(前出の関係者)

小池氏は毎週金曜日に都庁で会見を開催しているが、7月2日の開催に関しては「まだわからない」(都庁担当者)とのことだった。

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