【ノア】GHCヘビー王者・丸藤 8人タッグ戦苦杯も杉浦とのV1戦に自信「カウント3取る」

試合後、激しい舌戦を繰り広げる杉浦(左)と丸藤

ノアのGHCヘビー級王者の丸藤正道(41)が、GHCナショナル王者・杉浦貴(51)とのV1戦(11日、仙台サンプラザ)へ巻き返しを誓った。

6月30日の後楽園大会では8人タッグ戦で杉浦と激突し、グラウンドの攻防、蹴りの応酬でお互い激しく火花を散らした。杉浦に不知火を繰り出すなど一時は主導権を握るも、杉浦軍の〝X〟として参戦した藤原喜明(72)にペースをかき乱され、最後は杉浦の米満リフトで敗れた。

それでも「あいつの攻略にはまだ少し時間が必要だ。(3日の横浜)ラジアントホールの第1試合でシングルマッチだ」とすぐに気持ちを切り替えた。

V1戦は杉浦が勝てば史上初の2冠となる一方で、自身が勝ってもナショナル王座獲得とはならない。丸藤は「(13日の配信大会で)杉浦さんが勝ったから、僕に挑戦となった。そこで僕からも挑戦となれば負け犬の遠吠えになる。でもそれ以上に、このベルトを防衛することが一番大事」とGHCヘビーのベルト防衛以外は目もくれない。そこには団体最高峰のベルトを持つ王者としてのプライドがあるからだ。

これまで戴冠歴もなければ、挑戦すらないナショナル王座に対し「今、俺がそれを語る必要性が全くない。俺は黒のベルトの王者。今回はナショナル王座がかかるわけでもないので。団体の強さの象徴と言われる杉浦貴を誰もが納得するカウント3を取る」ときっぱり。GHCヘビー王者こそが最強であることを証明する。

© 株式会社東京スポーツ新聞社