【東京五輪】授乳OKもママ選手モーガンは主催者批判「必要に応じてって何?」

ママ選手として活躍が期待されるアレックス・モーガン(ロイター)

授乳が必要な子どもに限って入国を認めると東京五輪組織委員会や国際オリンピック委員会(IOC)が表明したが、あいまいな表現に、米人気選手が噛みついた。

これまでは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、選手家族の同行は禁じられていた。しかし米「ABC」などが報じたところによると、大会組織委員会側は「授乳中の子どもを持つ選手が直面する特殊な状況を慎重に考慮した結果、必要に応じて授乳中の子どもを同行できることを決めた」と表明。IOCも支持した。

ママ選手には朗報のはずだが、昨年5月に長女を出産し、かねてよりこの問題に疑問の声を上げていたサッカー米女子代表のアレックス・モーガンは不満。ツイッターで「『必要に応じて』が何を意味するのかまだ分からない。それを決めるのは母親? それともIOC? 私たち母親ははっきり言います。『必要なんです』。娘を日本に連れて行くことができるという連絡はなく、あと7日で出発します」と、主催者側のあいまいな回答と連絡の遅さを批判した。

確かにどんな場合なら許されるかが明確でなければ、混乱をきたす可能性はある。開幕直前まで、問題山積みだ。

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