「セカンドでもチャンスがあったのに」 中日・石川昂“今季絶望”の衝撃

「起爆剤候補」だった石川昂

3連敗中の中日にさらなるショックだ。チームの起爆剤と期待されていた石川昂弥内野手(20)が故障のため今季中の一軍昇格が絶望的となってしまった。

石川昂は6月25日の二軍・阪神戦(鳴尾浜)で1本塁打を含む4打数3安打3打点と活躍したが5打席目に左手首に死球を受け途中交代。「左尺骨骨折」と診断され、6月30日に名古屋市内の病院で骨接合術を受けたが、復帰には3か月以上かかる見通しだ。

2年目の石川昂はチームを活気づけるための切り札ともいえる存在だった。三塁も二塁も守れるだけに一軍に上がれば高橋周をはじめ内野陣への大きな刺激となるはずで「チームが本当に苦しい夏場に上がった方がいい」と中日内部では五輪後の活躍に期待する声が高かった。しかし復帰までに3か月かかるとなると二軍での調整期間を考えればシーズン終了までに一軍に上がってくることは難しい。6月に入ってから石川昂の調子も上向きになっていただけに「高橋周平も本調子ではないし、セカンドでもチャンスがあったのについてないよ」(チーム関係者)とガックリだ。

石川昂は地元出身のドラフト1位(2019年)だけに18年ドラ1の根尾と共にファンの期待が大きい選手。長期離脱が発表されるやSNS上では「これはガチでショックだわ」「とても悲しい」とファンの悲鳴があがった。

連敗中のうえ、期待の若手も今季絶望ではファンのテンションは下がる一方。2日からのホーム・ヤクルト戦で反撃開始とならなければ、名古屋は一気に終戦ムードとなりかねない。

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