DV疑惑のドジャース・バウアー 予定通り4日のナショナルズ戦登板へ

バウアー

真相は果たして…。昨オフ、FA市場の最大の注目選手としてドジャース入りしたトレバー・バウアー投手(30)が、女性トラブルで警察沙汰の渦中にいる。

バウアーとインスタグラム上で出会った女性(27=サンディエゴ在住)が、4月21日と5月16日の性行為中に「合意していない性的暴行があった」として、6月28日にロサンゼルス上級裁判所に報告書を提出。裁判所は6月29日、バウアーに対し被害女性への接近禁止命令を下し、7月23日に公聴会を予定している。

被害女性が提出した67ページに及ぶ報告書には、両日とも行為はパサディナ市にあるバウアーの自宅で行われ、バウアーが性行為中に女性が意識を失うまで首を絞めた上、意識がない状態で性行為を続けたことや、2度目には顔、局部、臀部を殴り、指を喉に突き刺したりしたため病院に駆け込み、検査や治療が必要になったことが描かれており、併せて提出された写真には、両目の下が内出血で青くなっている様子、唇は切れて出血し、片側には引っかき傷の痕、顔全体が腫れている様子が写っているという。

女性は2度目の行為の後、警察に助けを求めに行き、パサディナ署は現在も調査を進めている。

一方、バウアーの代理人、ジョン・フェトロフ氏は6月30日に声明を出し「2人のメッセージの中で、女性が『首絞め』や顔を叩くなど、度々『荒っぽい』性的行為を求めている証拠があります。2人の行為が100%合意でなかったという申し立てには根拠がなく、中傷的であり、法の定めに従い最大限に反論します」と容疑を否定した。

ESPNによると、大リーグは、この件でバウアーのDV調査を開始。7日間の有給休職を言い渡すこともできるが、バウアーが逮捕されておらず、本人も否定していることから、調査の結果を待ってから何らかの措置に出るとされる。ドジャースは警察の調査や大リーグの指示があるまで、バウアーをチームに帯同させ、予定通り先発登板する方針で、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、バウアーを予定通り7月4日のナショナルズ戦で先発登板させるつもりだと7月1日のオンライン会見で明かした。

バウアーは2020シーズンにナ・リーグのサイ・ヤング賞を受賞。今季、ドジャースと3年1億200万ドル(約113億7000万円)の契約を結び、2021年は大リーグ最高年俸4000万ドル(約44億6000万円)。SNSでの独特な発言などで何かとお騒がせな面があるが、まさかこのような形で世間を騒がせることになるとは本人も思っていなかったであろう。

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