旧海軍パイロット・杉田庄一 「撃墜王」を後世に 浦川原区の生家跡に石碑建立し除幕

 太平洋戦争中、旧日本海軍航空隊のエースパイロットとして活躍した杉田庄一(1924~45年)の石碑が1日、浦川原区小蒲生田の生家跡に建立された。建立に関わった「杉田庄一の実績を伝承する会」のメンバーらが集まり、除幕した。

生家跡に建立された石碑。関係者が集まり、完成を喜んだ

 杉田は1939(昭和14)年、県立安塚農林学校を中退し旧日本海軍へ。太平洋戦争中に個人で70機、他機と共同で40機の計110機を撃墜。「撃墜王」の異名を取ったが、45(昭和20)年4月、鹿児島県の鹿屋基地を離陸直後に戦死。20歳だった。

 除幕は杉田の誕生日に合わせて除幕された。杉田の兄の子で、同会の会長を務める杉田欣一さんは「おじのことを世に知らせ、後世に伝えていきたい」とあいさつした。碑文の原案を考案した石野正彦さん(元上越教育大教授)は「碑文が残ることで、後世にも語り継がれることを願っている」と述べた。

 石碑のある敷地は杉田家の私有地だが、見学目的の立ち入り、駐車は可能。

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