県立図書館郷土資料センター概要説明 160人収容の研修室 長崎県議会

県立長崎図書館郷土資料センターのイメージ図(県提供)

 長崎市立山1丁目の旧県立長崎図書館跡地に来年3月開館予定の県立長崎図書館郷土資料センターについて、県は1日の県議会文教厚生委員会で、県民が使用できる集会・研修室などの概要を明らかにした。集会・研修室は最大約160人の収容が可能で、間仕切りによって3パターンの広さで使い分けられる。
 県立長崎図書館設置条例改正案の審査で、生涯学習課の山崎賢一企画監が説明した。
 同センターは県立長崎図書館の郷土資料(地域資料)部門を担い、蔵書数は約37万冊。センター内に公文書コーナーも設ける。大村市のミライon図書館のサテライト機能も備え、同図書館の本を取り寄せ、貸し出し・返却が可能となる。
 集会・研修室はガラス張りの開放的な空間。135平方メートルを間仕切りによって3分割できる。収容数(椅子のみ利用時)と1時間当たりの使用料は、「全室」が156人・1140円、「3分の2」が84人・760円、「3分の1」が42人・380円と設定している。
 駐車場は20台分で最初の30分は無料。センター利用者は手続きをすれば最大3時間無料となる。台数が限られるため、集会などに参加する場合は公共交通機関の利用を促す。
 議案審査では「県民の負担が増える」と駐車場の有料化などに反対する意見も上がったが、賛成多数で可決された。

© 株式会社長崎新聞社