カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致を見据え、官民でつくる「九州・長崎IR安全安心ネットワーク協議会準備会」は6月30日、誘致先の佐世保市と県庁をテレビ会議システムでつなぎ、ギャンブル依存症や組織犯罪などの課題を考える合同部会を初めて開いた。
昨年11月に発足した準備会は、長崎大学病院、県警、市東部7地区の自治協議会などの代表で構成。県が事務局を担い、IR誘致で課題となる「依存症対策」と「青少年・治安等対策」の二つの部会を設けている。
部会は関係者約60人が出席。冒頭のみ公開した。
県によると、会場では、県暴力追放運動推進センターの古田豊専務理事が組織犯罪対策について説明する映像を流したほか、早岐署生活安全課の山見健児課長が青少年健全育成や治安維持をテーマに講話した。両者ともIR誘致の問題点を取り除くため、「地域住民との協力、情報共有が重要だ」と強調した。
準備会は8月にも部会を開く予定。
IRの長崎誘致へ 「住民との協力が重要」 官民準備会合同部会
- Published
- 2021/07/02 10:48 (JST)
© 株式会社長崎新聞社