【スターダム】ワールド王者・詩美「林下一族」の誇りを胸に誓う 刀羅ナツコの目を覚まさせる!

調印式での林下詩美(左)と刀羅ナツコ

女子プロレス「スターダム」のワールド王者・林下詩美(22)が、「林下一族」の誇りをかけて宿敵を成敗する。

刀羅ナツコ(30)とのV6戦(4日、横浜武道館)を控え、1日に調印式に出席。極悪軍団「大江戸隊」を引き連れて登場し、ふてぶてしい態度を見せる挑戦者に「赤いベルトは団体最高峰のベルトなんだよ。乱入するとか凶器を使うとか、そんなことで挑戦するのか? お前、正面から戦いたいと思わないのか!」と感情をあらわにする場面もあった。

刀羅は絵に描いたようなラフファイトが持ち味で、悪の限りを尽くしてベルトを狙ってくるのは確実だ。今回のタイトル戦が決まってからは当然のように標的にされ、勝敗度外視で乱入や暴行で揺さぶりをかけられた。

詩美は「いろいろやられてますけど、ナツコが本当は“できる子”なのを知っているので。今回のタイトルマッチで勝つのはもちろん、目を覚ましてあげようと思っています」と力を込める。

2018年8月のデビュー直後、悪に染まる前の刀羅と対戦した。正面からぶつかり合う激闘を繰り広げ、プロ2勝目を挙げた試合が今でも忘れられないからだという。

そしてもう一つの負けられない理由が一家の柱という自覚だ。本来なら父の“ビッグダディ”こと林下清志さん(56)が大黒柱だが、DDTで立会人を務めた際、男色ディーノ(44)に唇を奪われる姿を見て意識が変わった。

「『清志さんも元気に頑張ってるな』って思うと同時に『うちは、私がしっかりしなきゃ』と強く思いました。林下家でまともなのって、やっぱり私だけ。林下家を支えるためにも、まだベルトを手放すことはできません」。さまざまな思いを胸に決戦のリングに立つ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社