地域療養の神奈川モデル 平塚市でも開始へ

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー・感染症研究所提供)

 新型コロナウイルスに感染した自宅療養者を地域の医師や看護師らが見守る「地域療養の神奈川モデル」について、平塚市でも6日から事業を開始する。24時間体制で健康観察やオンライン診療などを行い、患者の容体急変に迅速に対応する。

 県が平塚市医師会に委託し、市内の医師4人と訪問看護ステーション10事業者計約30人が協力。入院待機者や、自宅療養の途中で血中酸素飽和度が95%以下になった患者らを対象に、看護師が1日2回以上、電話による健康観察を行う。電話に出なかったり、症状が悪化したりした場合は訪問する。必要に応じて医師につなぎ、オンライン診療や入院調整などをする。患者からの電話相談にも対応する。市内では6月30日現在、2人が該当するという。

 市医師会訪問看護ステーションの真間あけみ所長は「自宅療養の患者は不安を抱え、急変した場合は対処法が分からないこともある。安心して生活してもらえるように支援していきたい」と話している。

 県によると、藤沢市など3市で実施しており、同時期に始まる三浦市とともに4例目という。

© 株式会社神奈川新聞社