【紫雷イオ直撃インタビュー前編】タッグ王者になりタイトルやテレビ放送の価値を上げていきたい

いよいよNXT女子タッグ王座取りに向かう紫雷イオ(右)。左はゾーイ・スターク(©2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.)

【WWE】米WWE・NXTで活躍する〝暗黒の逸女〟紫雷イオ(31)が、ビデオ通話による本紙インタビューに応じ「NXT ザ・グレート・アメリカン・バッシュ(GAB)」(6日=日本時間7日)で女子タッグ王座戦を控えた心境を激白。4月にシングル王座陥落の屈辱を味わったが、その巻き返しはもちろん、その後の大いなる野望を語った。

――いよいよNXT女子タッグ王者のキャンディス・レラエ(35)、インディ・ハートウェル(24)組に挑戦

イオ 今は肩書的には無冠だけど、チャンスが巡ってきた。もちろん、タッグなんで連係やチームワークが大事になってくるんですが、まずそこは置いといて、アクセサリーとしてベルトはあった方がいい。私の腰にベルトがないと私だけでなくいろんな人がさびしく思うので。タッグ王座戦を楽しみにしています。

――コンビを組むゾーイ・スターク(27)とのコンビネーションは

イオ 彼女の性格とかはまだ把握しきれていないけど、試合を見ていてアスレチックというかすごい運動神経が良い。飛んだり跳ねたりと機動力が高い選手だなと思う。私にできない動きができるので、そこに関しては素直にリスペクトしています。組んだことで相乗効果は期待できると思います。

――逆にゾーイになく自身が秀でている点は

イオ 自分たちのことは客観的に見ていないから分からないけど〝華〟ですかね(笑い)。ゾーイはアスリートチックであっさりしているナチュラル系。それに対しては私は派手だと思う。

――相手の元盟友キャンディスには優位性を感じている

イオ キャンディスとは一生、対角に立つんだろうなという感覚はあります。日本のプロレス的に言うと「手が合う」というところ。私がヒールで彼女がベビーフェイスという立場の対決もあれば、その逆もある。そして今回のタッグ戦でもやっぱり戦うことになった。今後も要所、要所でつながっていきそうな予感がします。

――タッグ王座になって成し遂げたいこと

イオ NXTのテレビが始まって1年半以上たった(2019年9月にNXTのテレビ放送が生中継にリニューアルされた)。初回のド頭で入場した私はテレビの歴史の一番最初に足を踏み込んだ人間。その後、女子のレベルアップに大きな役割を担って、王者となった後は、タイトルの価値とともにテレビ放送の価値を高めていった。タッグ王者となり、またその価値を上げていきたい。

――なるほど

イオ それにやっぱりシングルのタイトルも欲しいし、タッグも取っての2冠というのはイオ・シライにふさわしい称号だと思っています。ありがたいことに、WWEユニバースや私のことを見てくれているファンの人の期待はいつも高い。だから内容はもちろん、タイトル奪取という形で皆さんに元気な姿をお届けしたいと思っています。

(後編に続く)

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