奥沖でアーラミーバイ

 今年1月から奧漁港の大物釣りで人気の「海姫」に乗るようになってから、本格的にアーラミーバイを狙っている山城翔さんと大夢さん兄弟。毎回大物のアタリはあったが、根に潜られたり、針掛かりしなかったりで、なかなか釣り上げることができなかった。

 6月21日も海姫で5回目の大物釣りに挑戦した。午前8時に出船した。餌となるグルクンを釣っていると、時々大物に横取りされる。大物がいると確信した山城翔さんは、釣れたグルクンを餌に大物仕掛けを落とすと、仕掛けが底に着くと同時に大物のアタリ。完全に餌を飲み込むように仕掛けを送り込んでから、大きく竿を上げてしっかりと魚の口元に針を掛けた。

 魚は抵抗を見せるが主導権を与えないように、必死にリールを巻くと1分少々で12.4キロのアーラミーバイが釣れた。午前11時半には餌に必要な量のグルクンが釣れたので、大物ポイントで大物仕掛けを落とした。大物釣りを始めて、すぐに今度は山城さんの弟の大夢さんの竿にズドンと衝撃が加わった。その瞬間、剛竿は折れてしまった。しかし、兄の翔さんが竿を支えてアシスト。必死に折れた竿を抱え、リールを巻いていると3分程で、目の前に34キロのアーラミーバイが浮き、兄弟でアーラミーバイを釣り上げることができた。海姫の仲村船長(電話)090(9784)0775。(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)

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